仕様が仕様でないOpenTypeのなぞ

OpenTypeというコンピューターのフォントの規格?がある。昔はTrueTypeだったのが、いろいろあってOpenTypeに進化したらしい。規格書がどこにあるのかよくわからないが、ネット情報でみると、いろいろな機能が内包されているらしい。仕事で必要になってOpenTypeの書体作成を行ったときにハマったのでメモとして残しておくことにする。

いろいろハマったのだが、その原因として大きいのはOpenTypeの規格で決められている通りに設定しても機能しないということだろうか。正確な理由はわからないのだが規格が決まってからだいぶたっており、コンピューターのOSもOpenTypeの書体を読み込めるようになって久しいのだが、OpenTypeに存在する機能への対応がOSやアプリケーションによってまちまちだといういうことである。OpenTypeでは文字の並びで字形を変えたりすることができ、そのためにいくつかプリセットされた条件がある(例えば、単語の先頭文字や最後の文字の字形を変える)のだが、その対応状況がまちまちであるのだ。自分は最後の字形を変えたいのでそれ用に用意された”fina”というコマンド文字を使って字形変換テーブルを定義したのだが機能しないので設定ミスかと思ったらどうやら未対応機能らしく無駄に時間を取ってしまった。

もともとあまり関係者が多くなさそうな世界だからかもしれないが、OpenTypeにいろいろ詰め込みすぎた結果、規格に定められた追加機能的なものが実装されないまま放置されている感じである。高い目標を掲げてはみたものの6割くらい達成して熱が冷めた感じだろうか。最近のWindowsでCPUやGPUのスペックが進化した割に印刷したときにWysiwyg(これも死語か)が全然達成されていないと思っていたが、これも同様なのかもしれない。

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