JPEGに変換できないImageMagickのなぞ

ImageMagickといえば知る人はしる画像変換ソフト(コマンド?)だ。Windows版、Linux版あり、多種の画像フォーマットに対応しているうえに一括変換コマンドまで持った非常に便利なソフトであるのだが、故あってソースコードからビルドしたらJPEGに変換すらできなくなってしまった。公式にあるビルド、インストール方法のやり方はシンプルで誰でも簡単にすぐ終わる。コンフィグしてメイクしてメイクインストールの3ステップくらいのものである。だからこそこのトラブルは初心者殺しといっても良いものになっていた。

細かく調べ切ったわけではないから間違っていてもご容赦願いたいが、ImageMagickが画像を扱うには2種類の方法がありそのことが初期インストールのImageMagickと自家製ImageMagickの処理結果が変わってしまう原因であった。どうやらImageMagickはビルド時に各画像フォーマット用のライブラリをリンクする場合と実行時に外部コマンドで画像処理を行う2種類の方法を持っているらしく、コンフィグするときにライブラリの存在を確認してあるものはライブラリをリンクし、無い物はあらかじめ決められた外部コマンドを使うようにビルドされるのであった(外部コマンドの存在有無は未確認のまま進行)。つまり何も考えずにビルドするとほぼすべてのコマンドを外部コマンドに頼る単なるランチャーのようなImageMagickが出来上がってしまう。今回JPEGにすら変換できなくなったのはJPEGに変換するための外部コマンドが無かった事が原因であった。

ここで問題なのは各フォーマット用に必要なライブラリ名のリストが見つからないということである。つまり何とかして自分で必要ライブラリをインストールしてからビルドする必要があるのである。そこで一応発見した物をここに記載しておこうと思う。(ちなみにではあるが通常のUbuntuDesktopであればほとんど入っているようである。自分の場合はサーバーのImageMagickをバージョンアップを試みている)

ライブラリ名用途
libjpeg62-devJPEG
libwebp-devWEBP
libwmf-devWMF
libheif-devHEIC
libx11-devX
libxml2-devxml
libopenexr-devopenexr
libopenjp2-7-devjpegxl?
libbz2-devbz2?
libtiff-devtiff
liblcms2-devlcms2
libfontconfig-devfontconfig
libfreetype-devfreetype
libjpeg-devjpeg ?
liblqr-devlqr?
libglib2.0-devglib
libpng-devpng
libz-debz?
libdjvulibre-dev?
libfftw3-dev?

といった感じである。インストールはsudo apt install ライブラリ名 でいける。上記すべて入れるとubuntuの初期インストールとほぼ同じ状態でビルドできる。実際に使うフォーマットに関係したライブラリだけ入れたほうが良いのかもしれないが何に使っているかよくわからないライブラリも多いのでできるだけ同じになるようにした。同じかどうかの確認はconvert -versionでバージョン確認すると最後にDelegates(built-in)という表記でビルド時にリンクした一覧が表示されるのでそれが一致することで確認している。ImageMagickをわざわざビルドする必要はそれほどないはずではあるが、いざというときのためにメモとして残しておく。参考になれば幸いである。

素人にはハードルが高いドメイン移換のなぞ

会社のドメイン管理会社を変更した。理由は費用が高いから。ドメイン管理とメールサーバー機能の提供で月1万3千円。この価格だと他社でまあまあ良いメールサービスが受けられると思うが、この会社ではメールサーバーはおまけだから半日くらいメールサーバーが停止してもしょうがないと言ってきた。で、メールサーバーは他社の一番安いプラン(月1000円で50アドレス使用可能)に乗り換えていた。専門メーカーだけあって何か不都合で停止しても30分程度だし、きちんと連絡が来る(当たり前か?)。今まで停止してもなかなか連絡がなく、数時間後に社内でなんかおかしいと騒ぎ始めてようやくみたいなメールサーバーはやっぱり異常だったんだなと思った。メジャーな会社ほどハッキングの対象になりやすいかもしれないのでそういうリスクはあるかもしれないが、メールはおまけですという会社よりはよいはずだ。メールがおまけなら一体月1万3千円は何の費用なのかと思うが契約当初の資料が残っていないためよくわからない。

メールを変更して問題なかったのでこの度正式にこの会社のサービスから離脱するためにドメインを移換することにしたのだ。しかしドメインの移換についてはあまり情報がない。素人が手を出さないようにという善意かもしれないが困ってしまったのでここにメモを残そうと思う。間違った情報があると思うので自分で確認しながら進めてほしい。流れはこうだ

1,転入先でドメイン転入を申し込む
 値段が安いところにすればよいのだが、事業者によっては機能ごとに別料金だったりでオプション付けると結局同じ金額みたいなこともあるようだ。事業者側で機能比較されないように機能一覧を出さない業界ルールでもあるのか比較が難しい。なおドメインの有効期限1カ月以内だと転入受付してもらえない。それ以外にも転出元によってやることがあるようだがこれは調べるのは容易なので書かなくてもよいだろう
2,転出元にドメイン転出を申し込む
 特に問題なし。どこに転出するかを伝えるだけでよし。
3,DNSレコードを転入先に設定
 素人(自分)が間違えてるのがここでドメイン移換=DNS移換ではない。てっきりDNSレコードを持ってくる作業までやってもらえるのかと思ってた(甘)ドメイン移換というのはどうやらドメイン情報の管理権を移換するだけでDNSレコードを管理しているサーバーは移っていないらしい。このままにしておくと転出元の契約切れと同時にDNSレコードが無くなってしまうことになる。転入先のサービスが使用できるようになったら速やかにDNSレコードを転入先に設定しDNSサーバーを転入先のサーバーに変更する必要がある。
4,DNSサーバーを転入先のサーバーに変更
 転入先の設定メニューで実施。

 自分が一番はまりかけたのは3のDNSレコードのところからであった。もしかしたら資格試験の勉強で見たことはあったかもしれないがドメインの情報とDNSレコードは別のところで管理されており、ドメインの管理情報にWhois情報とどこのDNSサーバーにDNSレコードがあるのかも書いてあるというイメージであるらしい。ドメイン移換しただけでは管理情報の管理権が移換されただけなので自分でDNSレコードがあるサーバー設定を変更しないといけないらしい。ドメイン買うとたいていセットでついてくるのでドメイン管理会社=DNSレコード管理会社のようなイメージがあったがそうではないらしい。ドメイン管理会社に書いてある移換の手続きも3以降が書かれていないことがある。これはDNSサーバーを自社管理している場合のことのようだ。

事前に転出元にドメイン移換の流れを聞いてはいたのだが超絶不親切な転出元なので1と2しか教えてくれなかった(うちがDNSサーバー持っていないことを知っているのに)。まあ転出したいという連絡しても半月以上何の応答も無いような会社だからしかたない。ようやく縁がきれてほっとするのであった。

Ghostscriptで日本語目次をつける

ネットでなかなか情報が無いのでおそらくこのタイトルを見て期待してページを表示した人がいると思う。結論から書くとGhostscriptで日本語目次を付けることは可能です。コマンドラインからでももちろん可能。(ただし、C#からgs64.dllを使って処理するのは現在できていないが)その方法は以下の通り。

  1. 目次ファイルを用意する
  2. 目次を付けたいPDFと目次ファイルを入力ファイルにして新しいPDFを作る。

といった流れです。まず1について

[/Title <日本語のUTF16BE> /OUT pdfmark

という内容を記述したファイルを生成する。ページを指定して複数の目次を作る場合はもっと複雑な記述になるが、これは比較的ありふれた情報なので割愛。問題は日本語のUTF16BEというところでこれはC#のコードでは以下のようになる。(設定したい日本語はtitle_nameに入っているとする)

string utf16str = @"feff";
byte[] utf16byte = Encoding.BigEndianUnicode.GetBytes(title_name);
for (int k = 0; k < utf16byte.Length; k++)
{
   utf16str += utf16byte[k].ToString("x2");
}

文字列の先頭のfeffはUTF16BEを表す接頭語らしい。2のほうはありふれた情報だが念のために記述しておく(content.pdfを中身のPDFでpdfmarksを1を出力したテキストファイル)

gs -dBATCH -dNOPAUSE -sDEVICE=pdfwrite -sOutputFile=result.pdf content.pdf pdfmarks

ちなみにインラインでやる場合は

gs -dBATCH -dNOPAUSE -c "[/Title <日本語のUTF16BE> /OUT pdfmark" -sDEVICE=pdfwrite -sOutputFile=result.pdf content.pdf

となる。たくさん設定するのはインラインでは難しそうだが、自分の用途が複数のPDFを結合してその各PDFの先頭に飛べるようにしたかっただけなので、上記のインラインで各PDFの先頭に目次を付けてから結合すると事足りるのだが、gs64.dllをC#から呼び出してインラインで処理するのがうまくいかないので目次ファイルを別に作った。たったこれだけの情報なのだがネット上に本当にない。たまたま見かけたうまくいっていないという投稿をみて<>で挟むということを試してうまくいったが、ほかの情報では()で挟めとか書いてある。()で挟むと16進の文字列が目次になってしまうので注意。おそらく検索に引っかからないであろうマイナーブログの本ページにもしたどり着いて救われる人がいたら幸いだ。(GhostScriptの分厚い本を買えば書いてあるのだろうか?)

令和に復活したサウンドノベルのなぞ(その2)

前回√Letterというサウンドノベル?をやったというブログを書いたのだが、その勢いでリメイクされたファミコン探偵クラブを買ってしまった。昔ディスクシステムでやったなつかしさにつられて買ってしまったのだが、やはり思い出は思い出のままにしておくべきということを痛感したのであった。画像は令和の時代に合わせて進化していて静止画のようで少しアニメーションするという細工が効いていたし音楽もディスクシステムのオリジナルを彷彿とさせながら音源の分良くなっていた。が、問題はシステムである。もちろんリメイクなんだから変えることができないというところはわかる。しかし今の時代にひたすら選択肢を選びまくるというシステムは流石につまらない。しかもエンディング後のエピローグくらい追加してもよかったのではないのか?と思ってしまった。クリアしたら何か増えるのかと思えば音楽ギャラリー?のみという価格に見合わないコンテンツ。どこからどうみてもおっさんホイホイに引っかかった感がある。任天堂も阿漕な商売をするようになったと思う。

せっかくリメイクするならオリジナルモードとメインストーリは同じで選択肢を減らしマルチエンディングにしたサウンドノベルモードくらい用意しても良かったのではと思った。それくらいしないとファミコン探偵クラブ1と2合わせて7000円超の価格は正当化できないと思う

しかしこれをやってよく理解できたのはここからサウンドノベルに進化したんだということであった。選択肢をしらみつぶしに選んで唯一の正解ルートを探すというファミコン探偵クラブ的なアドベンチャーゲームは正直緊迫感がなく、クリアしても達成感というよりは作業が終わったという感じである。こんなゲームしかないところにマルチエンド、マルチシナリオというADVゲームが出れば受けたに違いない。

問題はそれを知ってしまった今となってはファミコン探偵クラブに時間と金をかける価値があるか?ということで、次々と起こる殺人事件、昔からの言い伝えなどネタは十分あったのだから、マルチシナリオ化していたら面白くなっただろうにと思う。一体全体任天堂は何を考えてリメイクしただろうか?。大人からはとことんぼったくる宣言なのだろうか。悲しい気持ちになりながら早く売りさばこうと決心するのであった。

追加、開発を担当した会社を調べてみた。ラノベのADV化するのが主な業務のようだ。ラノベは元の小説のファンがやるわけでゲームとしての完成度を上げることよりファンが喜ぶことが重要だがファミコン探偵クラブはそうではない。小学校の頃にやったゲームがいくら懐かしくてもゲーム性はそのままで絵だけ今風にされても正直いまいちである。ゲーム性という観点では実績が0の会社に任せた任天堂が間違いとしか言いようがない。Mages開発のゲームは買わないようにしようと心に誓ったのであった。

令和に復活したサウンドノベルのなぞ

最近はPS5とかXBOXとか3Dオープンワールドゲームが当たり前になってしまったがブログマスターが若かりし頃はスーパーファミコンで半透明色が出るようになったとか回転縮小機能があるとかないとかで盛り上がるような時代であった。当時は限られたハード性能でどうやって見栄えをよくしたり、ユーザーの想像力で補わせるというのがゲーム開発者のテクニックだったのではと思う。サウンドノベルという今では聞きなれない言葉はそんな時代から生まれたゲームであった。定義は何かといわれると困るのだが、代表作といえばやはりチュンソフトのかまいたちの夜だったのではないかと思う。これは冬の雪山にあるペンションを訪れた主人公が巻き込まれる事件を主人公視点で体験するゲームであった。途中でいろいろな選択肢をどう選ぶかでストーリが変わるマルチエンディングが特徴でその中には元の事件から全然違うストーリに展開することもあり(これは一度クリアした場合にのみ分岐する仕組みだったと思うが)一度クリアしてもそういったストーリを見たくて何度もやってしまったものだった。このゲームは登場人物はすべて半透明のシルエットで表現されそこに自分で勝手にイメージを割り当てていたものだった。

最近昔のゲームが復刻されたり、バーチャルコンソールとして遊べたりするので過去のサウンドノベルが安く手に入らないかと思っていた矢先にswitchで発売されていたサウンドノベルぽいゲームがセールになっていたので購入したのがタイトルの√Letterである。これは角川ゲームス?が発売していて小説屋が出しているのだからストーリーも秀逸なのではと期待していた。どんなゲームかというと30代になった主人公が島根まで高校3年の時の文通相手を探しに行くというストーリで、章ごとに過去の文通で書いた内容を選択しその選択肢でエンディングが変わるというゲームであった。過去の秀逸なサウンドノベルを経験した身としては正直物足りないというかストーリが雑すぎてこれを島根まで行って?なのか島根から写真素材をもらって?制作するくらいならかまいたちの夜をリメイクしたものを遊んだほうがよほど面白かったのではという出来であった。NGポイントを挙げてみると

  1. 選択箇所が少ない。6章までの文通内容の選択肢(1章で2つ選択で計12選択肢しかない)
  2. 選択した結果変わるのは9章と10章のみ(うまく選択すると11章が現れるらしいが)
  3. マルチと言いながら結局5パターンしかなく、各パターンの作りが雑。

といったところだろうか。過去のサウンドノベルでも雑なエンディングはあったが、このゲームは雑なエンディングしかないと言えばよいのだろうか?そもそもどんな選択肢を選んでも10章まで進められてしまう。途中途中で現れる追及タイム?ではゲームオーバーの可能性があるが、追及中にもセーブできる新設設計なので緊迫感がない。基本一本道なので追及の仕方でストーリが変わるということはなくゲームがそっと教えてくれる正解を選ぶだけという感じなのである。唯一得たのは松江の観光スポットの豆知識だろうか?

もともとのストーリに無理がありすぎてどうやってもまともなエンディングストーリを作りようがなかったところに、途中分岐無しというシステムがマッチして史上まれにみる出来の悪いサウンドノベルが出来上がったというところだろうか。セール価格が安かったのも納得であった。

ここからはネタバレとなるが、ストーリの最初に文通相手から人を殺してしまったという手紙を受け取る(でも消印が無くて読んだ記憶もないもの)のに対して、相手がすでに死んでいる他人のふりをして文通をしていてその他人が自殺した演技をしただけ、しかもその場で演技だとばらしていた。という結末。でなぜかそれをなかなか教えてくれないクラスメイト。9章以降でそのあたりの事情を教えてくれるわけだが、マルチなのはここからのためそもそも無理がある偽装自殺を前提にマルチが進行していくから話が浅い。一回目のプレイではこのあほみたいな結論を知らないので過去の殺人事件を解き明かすファミコン探偵クラブ的なノリで一つ一つの選択肢で犯人がわからなくなるかもという多少の緊張感をもってプレイできたのだが、それ以降はもう少しまともなストーリは無いのかというクソゲーにやりがいを求めるYouTuberのような状態である。余程ヒマで松江と文通が好きなひと以外にはおすすめできないゲームだろう

追記 ちょっと調べてみたら、スイッチ版のソフトは2016年のソフトの実写版らしい。正直なんで実写化した?という感じである。元の画面を見たが、正直元の画面でやりたかった。無理くり安く人を集めました感のある実写よりアニメ画のほうがよほど没入感があっただろう。というわけでストーリがいまいちだが絵で頑張っていた旧作をわざわざ金欠けてスポイルしたゲームだったようだ。さらに追記 オプションでアニメに戻せるらしい。まだストーリがいくつか制覇できていないのでオリジナルモードにしてみたい

Vuetifyのスマホ対応のなぞ

職場のちょっとした案件でLaravel +Vuetifyを使用している。なぜVuetifyにしたかというとスマホ対応していたからだ。開発はPCだし、自分はPCで見ることの方が多いが、社内で使うシステムでユーザーはスマホを使う想定のためだった。社内で使うもののため動作確認もほどほどでリリースして使っていたのだが、PCで動作確認していて気付かなかった不具合が出ていた。それはVuetifyのTable v-data-tableに関するものだった。テーブルの各行の属性に合わせて色を変えるようにしていたのだが、スマホではその色が変わらなかったのだ。色の変え方はWebで調べたやり方で変えていたのだが、自分が見たページではスマホで色が変わらないことに気づいていないようで困ってしまった。ちなみにそのやり方はこちら

<v-data-table>
:item-class="クラス名関数"
その他必要なテーブル設定
</v-data-table>
としスクリプト内で
クラス名関数をmethods内で定義し条件に応じたCSSクラス名を返す
もちろんCSSには
.style-1{
background-color:pink;
}
といった感じで色を定義しておく

というものだった。ところがこれだとスマホモードに切り替わると色が変わらない。正直CSSとかよくわかっていないからしばらく放置していたがようやく解決したのでメモしておく。解決方法はCSS定義にtdを追加するというもの。正直これが汎用性のある解なのかわかっていないが自分的にはもう十分。そのうちCSSに詳しくなったら検証してみたい

.style-1 td{
background-color:pink;
}

WN-AX2033GRでOpenWrtを試す(5)

結果どうなったかということだが、WIFIの出力が上がったのが効いたのか、別の設定が効いたのかわからないが安定化はした。前は家のベランダに出ると接続、切断を繰り返していたのが接続しっぱなしになった。

あとOpenWrtのGUIに電波状況をスキャンする機能があったので家に入ってくる電波の強さがなんとなくわかった。

最後はブリッジ機能だが、これは放置してルーターとして使っている

ただ、大きな問題が残った。それは通信速度が異様に遅いということ。これは設定と端末との相性なのかもしれないしルーターになっていることが関係しているかもしれないがとにかく遅い。今まで5GにつないだFireTVで再生しながら自分の携帯でYoutube見てもなんの違和感もなかったのが、今はとにかく遅い。FireTVが再生中だと携帯のYoutubeがフリーズするくらい遅い。OpenWrtはLinux入りのマイコンでEthernet+WIFIがついてきれいなケースに入ってると思うとかなり面白いが、ブロードバンドを不自由なくアクセスするための設定を追い込む手間を考えるとちゃんとしたメーカー品を買ってきてそのまま使うほうがはるかにいいです。

ファームウェアを戻すのは結構大変なので買い替えかプロバイダーからの1台のみに変更かにします。

WN-AX2033GRでOpenWrtを試す(3)

前回まででsysupgrade.binを実行?すればよいということになっていたOpenWrtだが、いろいろ試してわかったのはsysupgrade.binは実行するものではなかったということ。というのもsysupgradeというコマンドが最初に入れたファームウェアに含まれていることがわかったため。

つまり、最初から入っているsysupgradeというコマンドでsysupgrade.binを読み込めばよいということでした。コマンドは確かこんな感じ

sysupgrade -v ./sysupgrade.bin

ただ、前後のバージョン番号をよく見てなかったので何が変わったのかはよくわからない。またそれをやってもGUIは現れなかった。

どうやらOpenWrtではGUIは最初からついているわけではないらしいDD-Wrt?ではGUI標準だがOpenWrtはその機種用のファイルを作った人次第?のようである。というわけでGUIのインストール方法を探すと、

opkg update
opkg install luci-ssl

というコマンドでバッファローのルーターにGUIをインストールしたというブログを発見したのでその通りにコマンドを実行したら無事にGUIが現れました。

ただ、コマンド実行の前提として、ルーターがインターネットにつながっていないといけなくて、かつPCからネットワークでつながっていないといけない(SSHでログインするため)という二つの条件を満たす必要がある。そこで/etc/config/networkのlan側のIPをWAN側のDHCPで割り当てられるIP(今回は192.168.10.1)と変えておいた。これがベストかわからないし、最終的にAPモードで使たいが、とにかくGUIなしで細かい設定を追い込みたくない(一度やろうとして文鎮化しかけた)

で上記のコマンドを実行したところ、なんかいろいろダウンロードしながらインストールしてくれてGUIが見れるようになりました。

正直、何度も諦めました。特に、network設定をコマンドラインで変更した後アクセスできなくなった時はもうだめだとあきらめかけたが、本体についているリセットボタン長押しで元の状態に戻せて助かった。次にリセットしたときにまたGUIのインストールからやり直しではないことを祈る 

WN-AX2033GRでOpenWrtを試す(2)

作業に取り掛かる前に調べたことをメモする。

WN-AX2033GR用としてアップされている二つ目のファイルsysupgrade.binをなんとかして実行する必要があるというのは前回までの流れ。

binファイルを実行するのか、それともなんらかのコマンドでbinファイルを選択するのか。Linuxならどちらでもありうる。前回直接実行したときのエラーメッセージは単体で実行できそうな雰囲気だったがなんか「)」がないとか変なエラーだった。

いろいろ調べてみると

Upgrading OpenWrt firmware using CLI(https://openwrt.org/docs/guide-user/installation/sysupgrade.cli)

というページが見つかった久しぶりに見るCLI。これがCommand Line Interfaceだとすればまさに今必要な情報に違いない。というわけで中をよく見ると最初の一行目が「For experienced users only!」おい?。OpenWrtを試してみようとする人間はもともと普通でないのにその中でもさらに経験を求められる作業かよ。それに自分が該当するかはともかく、現在の状況からすると確かにそうだ。全体をさらっと見てみると、何となく自分がやったことはそれほど間違っていないらしい。とにかく機器にアップグレード用のbinファイルをダウンロードして実行するみたいだが、コマンドラインオプションが不足していたらしい?

sysupgrade -v /tmp/*.bin

最初のコマンドはおそらくダウンロードしたファイルのことで、/tmp以下がファームウェアを格納しているフォルダらしい。-nオプションを付けると設定を初期化するらしいので初回とはいえ変な設定が残っていたら気持ち悪いのでつけて実行してみようと思う。

これでWeb設定画面が開くようになったらはれて自分も「 experienced user 」を名乗れるというわけだ。

WN-AX2033GRでOpenWrtを試す

家のWIFIの調子が悪い。インターネットプロバイダーが10G対応のルーターに変えませんか?といわれて変えてからだ。正直家の機器の大半がWIFI接続なので上流が10Gとか関係ないが、新しいルーターは新しいWIFI規格に対応しているということなのでそれ目当てに交換した。今から思えば、家の無線APを購入しなおしたほうが費用対効果的に良かったと思う。

で調子が悪いのは今までメインで使っていた無線APである。接続すると突然切れてまた再接続してを繰り返すことがある。そのうち無線APにはつながるがインターネット接続が無いとか言われる始末。プロバイダーに文句を言ったところ調査に来ていただき、新しいルーターの無線機能の新しいWIFI規格の機能(複数のバンドをまとめて高速化するなど)をOFFにするとよいといわれた。しかし、それでは全く意味がないではないか。ということで設定をいろいろ変えてみているがどうにも安定しない。

ちゃんとしたツールがないので現象からの推測だが、接続しても切れるということは何らかの理由でどちらからか接続を切っているはず。それはなんとなく無線AP側ではないかと思う。その理由としては携帯のWIFIはほかに強い電波のAPがあっても自分からそちらに切り替えることがないから。無線AP側から切られているとすると考えられるのは電波の干渉でチャンネル変更しているのではと思う。携帯で調べてみると結構複数のAPが見える。自分の家の中なのに自分があずかり知らぬAPの電波のほうが強い場合すらある。この状況下で強力な新しいルーターのAPと古いAPが干渉しているのではと考えたわけだ。

そこで二つのAPのバンドを固定してしまうことにした。とりあえずその2つのAPのバンドは別々にしたのにやはり古いAPは急に切断してしまう。古いからかあまり設定項目もないのでこれ以上設定を変えようがない。

そこで考えたのがOpenWrt。だいぶ古くなって更新されていないファームウェアに対して(と思ったら最近なぜか更新されていたのに今気づいた)オープンソースとはいえ一応メンテナンスされていると思われるOpenWrtのほうが良いのではという考えだ。と言いつつ面白そうだから試してみたいだけともいう。(失敗して文鎮化しても家のWIFIは新しいルーターの場所を家の真ん中に変更すれば一台で大丈夫でしょと思っている)

幸い、自分の無線AP、WN-AX2033GRは対応リストに入っていた。インストールの仕方もAPのファームウェアアップデート機能でできるらしい。

というわけで早速やってみた。

OpenWrtのWN-AX2033GRのページには二つのファイルがあって、一つ目のファイルをファームウェアアップデートでインストールしたあと、二つ目のファイルを実行(run)せよ。と書かれている。あまりにもあっさり書かれていたので油断しました。いろいろなページを見てなんとなく一つ目のファイルを入れてAPにアクセスするとOpenWrtのWeb設定画面が開いてそこで二つ目のファイルをインストールできるんだろうと思い込んでいたが、どうやってもWeb設定画面が開かない。正直この時点で文鎮化したと思った。OpenWrtのインストールは機種ごとに違うようで他の機種にインストールしたという話を見ても参考にならない。(これがこのトピックのタイトルに機種名をいれた理由だが)

ここで再度インストールの説明文を見ると二つ目のファイルは実行(run)せよ。と書かれていることに気づく。最初はなんとなく読み飛ばしていた。runするためにはコマンドを打てる状態にしないといけない。こういった機器でコマンドといえばTelnetだよというわけでパソコンのLANポートとAPをつないでTelnetで接続しようとするも蹴られる。(OpenWrtのページにはTelnetで接続というような説明もあるんだけどね)そこでもう少しいろいろ調べてみるとSSHでの接続もできそうな感じがしてきた。そこでSSHを使ってアクセスしてみた。

SSH root@192.168.1.1

だったかな?Win10のコマンドプロンプトにSSHのコマンドがあったんだね。でようやくつながる。つないでどうすればよいか見当がついていないがなんとなくこれだけでもう満足というくらいうれしかった。が、何も解決していない。フォルダ構成を見てみるとなるほど確かにLinuxだ。でやっぱり/WWWフォルダは空。とりあえず二つ目のファイルをRUNすればよいのだということで、Win10のコマンドプロンプトに戻ってSCPコマンドで二つ目のファイルをアップロードする。再度SSHでつないで実行してみるがなんかエラーがでる。そもそも.binファイルって単体で実行するものなの?? この時点で一日目は終了となった。果たしてこのAPは復活するのか。OpenWrtはここまでしてインストールする価値があるのか。次回こうご期待。